令和4年度1月30日のC言語プログラミング能力認定試験2級を受験してきました。結果は下記のツイートの通り。
1月30日に受けたC言語プログラミング能力認定試験2級。得点率80%で合格してた🤗良かった〜 pic.twitter.com/u9SjbNHNsv
— しか (@sikasidokkoi) February 16, 2022
無事合格しました。
得点率は80%。3級を飛ばしていきなり2級にチャレンジしましたがなんとか合格基準の60%をクリアできました。
この記事では実際にC言語プログラミング能力認定試験2級を受けた感想や合格するためにした勉強法を紹介します。
C言語プログラミング能力認定試験とは
試験方式 | マークシート方式 |
出題方式 | 多肢選択式 |
試験日 | 年2回(1月ごろ・6月ごろ) |
受験資格 | なし |
試験時間 | 90分 |
出題数 | 大問8問(設問44問) |
合格基準 | 60点以上/100点 |
合格率 | 60%前後(1〜3級の平均のようなので2級のみの合格率は不明) |
受験料 | 6,400円 |
実施者 | サーティファイ認定試験事務局 |
公式ページ | https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/ |
C言語プログラミング能力認定試験はサーティファイが実施しているC言語の能力を測る民間の資格試験です。
1〜3級まであり、2級、3級はマークシート式の試験。1級は実際にエディタにプログラムを打ち込む実技試験になっています。
C言語プログラミング能力認定試験2級を受験した感想
受験者めっちゃ少ない
試験会場に到着して最初に思ったのがめっちゃ受験者が少ない…ということです。
Javaプログラミング能力認定試験2級とC言語プログラミング能力認定試験2級が同じ1つの教室に集まってるのに全部で10人くらいでした。
僕の受験番号が6番だったので少なそうだな…とは感じていましたが、これまでは基本情報とかIパスみたいな年間で10万人以上が受験する人気試験しか受けてこなかった僕にとってはな少しビックリする少なさでした。
ちなみにC言語プログラミング能力認定試験は1992年 (平成4年)から実施されており、累計受験者数は183,973名(2021年3月31日時点)。毎年実施されていたとしても年間6000人ちょっとの受験者数です。
ネットの情報も全然落ちてない
受験者数もすくないので試験についての情報もほとんどネットにありませんでした。Iパスや基本情報でいう過去問道場みたいなサイトがあれば最高だったのですが、あるはずもなく。
どの資格試験でも、どういう問題がでるのかとか。絶対に押さえておくべきポイントとか。教えてくれるブロガーやYouTuberがいるもんだと思っていましたがこの試験についてはいませんでした。
公式にサンプル問題こそありましたが、ネット上に過去問は存在しないようだったので、試験についてネットで調べるのは諦めて、初心者向けのC言語の参考書と公式の過去問題集を買って試験勉強してました。
試験の難易度は高くない
過去問で演習をして本番に望んだところ、かなり手応えを感じて試験を終えることができました。というのも過去問と似たような問題が多かったからです。
過去問題集で6回分の過去問を解いてどの回も
- 大問1は2択の正誤問題
- 大問2は関数についての知識問題
- 大問3はビット演算問題
- 大問4・5・6はプログラム実行時の出力内容の問題
- 大問7・8は長文のプログラムの問題
みたいなかんじで毎回出題されるのは似たような問題であることがわかっていました。そのため過去問をしっかり解いてC言語の基礎的な部分を押さえたところ割と当日順調に問題を解くことができました。
得点比率が高い大問7・8をじっくり読んで解答しても75分/90分ほどで解き終えることができたので途中退出できるくらいの余裕がありました。
C言語プログラミング能力認定試験2級に独学で合格した勉強法
試験には独学で臨みました。
というか「C言語プログラミング能力認定試験」対策用のの通信講座はおそらくなさそうなので、情報処理の学校とかいってない限り独学するしかないでしょう。
各級ごとの合格率は公表されていませんが、公式が発表している1〜3級の合格率は64%(2020年度平均合格率)。そこそこ高いので独学でも十分に合格が狙えます。2級の合格率はハッキリとしていませんが、体感的には50%程度はあるんじゃないかなぁと思っています。
勉強時間は20時間ほど
ぼくはC言語の経験はありませんが、PHPやPythonを使用したことがあるのでfor文やif文といったプログラミング言語で共通する知識はもともとありました。また2級でよく出題されるビット演算、16進⇆2進などの進数変換についても基本情報技術者試験の受験のときに勉強していました。
ある程度の下地はできていたので、一切知識のない関数やポインタ、構造体などのC言語特有な部分の勉強に専念でき20時間程度で合格できたのだと思います。
プログラミング言語や情報処理について全くの初心者ということであれば100時間程度はみておくと良いかもしれません。
C言語の経験がある人ならほぼノー勉でもいけると思います。ただ「標準ライブラリ関数〇〇はヘッダ〇〇で宣言されている」みたいな普段コードを書く上であまり意識しなさそうな知識も問われてくるの基礎知識は見直してくと安心だと思います。
過去問6回分+サンプル問題を1周ちょっと
具体的な勉強としては過去問を解いて、わからないところは参考書やネットを確認してました。前述の通り過去問からの流用が多い試験なので過去問演習をしっかりすれば最短で合格できると思います。
過去問はネットに落ちてなかったので公式の問題集を購入。6回分の過去問が収録されていて公式通販で送料込みでお値段2300円ほどとそこそこ高いです。
問題を解いたのは公式サイトにあるサンプル問題と過去問題集の過去問6回分の合計7回分。それぞれ1回ずつ解いて過去問からの流用が多い大問1〜4は2回ずつといて暗記しておきました。
- 大問1:8点
- 大問2;12点
- 大問3:10点
- 大問4:12点
- 大問5:8点
- 大問6:10点
- 大問7:20点
- 大問8:20点
なお試験の配点は上記のようになっていて、流用の多い部分を暗記しても点数は半分程度しか取ることができません。なので、大問5〜大問8のプログラムを読む問題もしっかり対策しましょう。特に大問7・8はこの2つだけで40点を占めるウェイトの大きい問題なので合格するためには捨てるわけにいきません。
長文問題のためプログラムを見慣れていない人だと一見すると拒否反応を起こしてしまう大問7・8ですが、日本語の問題文をしっかり読むと「ほとんど答え」みたいなことがかいてあることも少なくありません。プログラムを読んでよくわからなくても問題文と照らし合わせていけば20点/40点は取れるくらいは取れると思います。
参考書は「かんたんC言語」を選びました。C言語で理解しにくいポインタとか構造体とかが結構わかりやすく説明されていてよかったです。この参考書に載ってない関数などはネットで調べてました。
まとめ
C言語でプログラムを書いたことがない僕でもC言語プログラミング能力認定試験2級に合格することができました。これから実際にかいて経験を積んでいこうと思います。
あまり知名度は高くない資格かもしれませんが、一定のC言語の知識がある証明にはなりますし、同じくC言語の問題が出題される基本情報技術者の午後試験の対策にもなります。
自分のC言語の知識を確かめたい。あるいは就職や転職で役立てたいという方はぜひ受験してみてはいかがでしょうか。